2008/03/03 (Mon) 自己満CGメイキング

CGで描くの珍しいもんだから、ちょっくら我流語り。
今回の二周年イラをメイキーング☆

此処から先は自己満足且つ自己完結な文面です。
本気で絵が上手くなりたい！と思う方は他の上級者様のメイキング見に行った方が賢明。
見るのであれば「暇潰しに付き合ってやるか」程度で見て下さい。

使用画材
CACGI　3J+(COMICART CGillust3J Plus)

ツッコミ、指摘不必要。
無いとは思うけど転載には制裁を。

無理矢理gif保存なので画質最悪。
コレが今回の絵。まー色々と妄想してましたよ。うん。
ギャルソン独特のセクシーさに気付いたので描いたんですよ(爆)
そしてこんなに人と物入れたの初めてっぽいよ。


えーと、ではまず下書き、ラフから。
この辺りでは背景特に考えてないですが、サイズは結構デカイです。自分描き方粗いので、多少縮小かけないと丸分かりなんですよ(汗)
縮小は大体60％まで下げるので、そこを忘れずにキャンパスサイズを指定。
とりあえずバランス良い配置さえ把握できればいいので、適当カラー＆ペンサイズで棒人間で位置を決めます。
自分の場合、誰が何処か分かりやすいよう各自のテーマカラーにて下書きを書きます。
それぞれ閑凪は緑。流牙は水色。紅煉は赤。レイヴンは青。イリスは黄色です(でも黄色は見え難いので黄土色ぽい)

おおよその位置決めたらラフ書き。
レトロちっくにしたかったので、ラフ書きのペン色はこげ茶。ペンサイズは大体標準のまま。
同じレイヤに全員分描くのではなく、一枚に一人づつ。
しわとかは特に考えなくていいから一気にざっかざっかいきます。元々こういう形にしたいとか、詳しく決まっている所のみこの時点で粗方書き込みます。

そして自分の場合毎度の事なんですが、棒人間て頭つるっぺただから、そこに肉付けするみたいに描くとどうしても頭とかが大きくなるのです。
大きくなるとさっき下書きで決めた配置では隠れ過ぎてしまうので、キャンパスサイズ自体を大きくして各自丁度いい配置に直します。このための一人一レイヤと言っても過言じゃなかったり(爆)

そして線画。ペン入れ開始。先程と同じく一人一レイヤ。そして同じ色に設定し、ペンサイズは0.5に。
水彩線画だと何度も重ねて描いて、最終的に消しゴムで回り消して線整えるらしいですが、自分、そんな面倒な事したくないので(爆)
なので0.5ペンで一発書きしていきます。ラフでは描かなかったけれど、今回は服のしわやら細かいトコまでキチンと書き足します。
現実で睫に当たる目のラインは何度も描いて太くしていくか。囲むように描いて塗り潰しー。

まあ、自分の場合どっちかと言えば前者が多いです。
オエビの鉛筆みたいにはっきり描けるのなら後者でも問題ないんですが、このソフト、どんなにくっきり描こうとも水彩っつーか、ちょっとボケた線になるので。

それで←コレが一発書きした線画の元。
イリスとレイヴン見れば分かるかと思いますが、重なってるように見えるかと。
それはまあレイヤ別に書いてるのでそんなに気にしない。コレはレイヴンよりイリスの方がレイヤの順番上なので着色すれば自然と重なってる部分の線画は消えます。

このまま主線として使っても問題はないかと思うんですが、ちょっと線のメリハリが欲しいので書き足す事にします。
←多少濃くなってるのが分かりますかね？
線と線が重なっていたり、明らかに影になってしまうトコを重ね描きした結果です。
後は全体的に見て、この線は強調してもいいかも、とか思えるところをガシガシ。

他、服の皺や毛先に消しゴムかけます。
筆圧感知できるペンタブとかならあまり関係ないかもしれないですけど、自分はマウスなんで筆圧感知なんて便利機能あるわけないんです。なので線の端が丸っこいんですよね。
途中で切れてる皺や、毛先はシャープにすべきだと思うので、丸っこい部分の端を消しゴムで削り取ります。
更にイリスのリボンとか、細かいところのケシも同時に済ませるよ。

流牙で取ってあったので、流牙をズーム。
→こうすれば分かるかな？

さあ、やっと着色だ。
いつもここまでこぎつけるのに3時間くらいかかるけど、今回五人だからもっとかかったー(汗)

ここでは紅煉にあわせてみよう。
自分はアナログである程度のデザは決めてますが、色はあまり良く考えてないのでこの時に配色決めます。モットーは目に痛くないように。
それでこんな感じの配色に決定しました。

主線のレイヤは一番上に。その下に通常レイヤを何枚か作り、それぞれベタ塗りします。あとで消しゴムかけるのではみ出そうともお構いなし。
一箇所に付きレイヤ一枚でもいいんですが、そうするとメモリ溜まって重くなるので極力少ないレイヤ数で済むようにしてます。
自分は下から「肌」「エプロン+袖+バンダナ」「髪+お玉柄+腰リボン」「目+口+金縁+お玉」の計4レイヤになりました。
なので肌色が一番下になり、目とお玉と金縁が一番上になっているのが見えます(注：腰のリボン、この時点ではエプロンと同色で考えてたので紫のままです)

それでケシをかける訳ですが、ケシは上の着色レイヤからかけましょう。
レイヤは、上のレイヤに色があるとそっちを優先して写すので上に色がある場合いちいち消さなくても済む箇所が出来るのです。
筆圧感知とか全部OFFにしてからゴリゴリ消してって出来たのが右ですが、実際髪の毛とか外すと肌色だらけですよ。

そして、服の白い部分、まだ塗ってません。白ならそのままで白く見えるんだからいいじゃん！と思ったら大間違い。
これが白い紙に書いているのだとすれば放っといても白ですが、コレはレイヤに書いています。白く見えますが、この時点では「白」ではなく「透明」に分類されているのです。
この上に色を乗せれば真っ白いままですが、下のレイヤに色を塗ってしまうと、服の部分までその色になってしまいます。
なので、主線を範囲指定。シルエットをそのままマスク。マスクをかけると、範囲指定したところ以外に色を塗れなくなるので、シルエットに沿って白を塗りたくります。
まあ、この場合は白目の部分と、服が白に染まればいいです。

範囲指定したのなら、線から色がはみ出ては居ない。最初の頃ってそう思いがちなんですけど、コレ範囲指定しても結構はみ出るんですよ(汗)

たとえばこんな。左が主線を範囲指定して白を塗った結果なんですが、線の縁に白が残ってるのです。
背景白なら気付かないかもしれないですが、背景に色をつけると丸分かりだったりします。
たった1～2ドットの白い部分ですが、このままでは出来栄えが悪くなるので範囲指定を解除し、キチンと消します(右)
このとき、消しすぎて服の白まで消してしまう事もありますが、消えたら鉛筆で書き足しましょう。1～2ドット、多くても少なくても見栄えに差が出ます。

他にも広範囲を塗った後消しゴムをかけ、背景色を変えてみると若干消し残しがあったりします。
消しゴムの注意点は、消し残しが無いかどうか。ペンウィンドウの「縁を滑らかにする」というのをONにしている時は余計に。薄い色だと更に気付きにくいんですが、こういうソフト、色塗った時の端っこって結構うっすくなった色が残ってる事多いんですよ。
原因としては背景が白だとほぼどうかしてしまうほど色が薄くなっているため。自分はそれを回避すべく、範囲大きめにしたケシで消した後、背景に濃い色をやって再び消しています。
この背景はレイヤの一番下に設置しておき、いつでも見比べられるように閉じたり開いたりさせていると結構便利です。

そして同じ容量で全員に色塗って、消しゴムも完了。
やっぱりgifなので画質粗いですけどご愛嬌。色塗りが終了したので、線画が重なっていた部分は上に居る奴によって隠れました。
コレは一番下から流牙、紅煉、レイヴン、イリス、閑凪の順にレイヤ配置してあります。そんでもって1キャラにつき大体4～7枚のレイヤ数。この時点ではまだ統合かけないで下さい。
オエビのマスクは色で分けられますが、今回はCGA。どんなにやっても微妙な色の違いで分けられてしまうので影付けが面倒になります。更に今回アニメぽい塗りしないでおこうかなとか思ってますので余計に。

影付けの前準備として、各レイヤに「透明部分への描画禁止」の指令を出します。レイヤウィンドウの透明度の下にボックスがありますのでそれにチェックを入れましょう。
チェックを入れると透明に分類されている箇所に書き込む事が出来なくなります。例えば紅煉の「肌」のレイヤにチェックを入れると、紅煉の肌色で塗りたくった所にだけ書き込む事が可能になります。
このチェックはレイヤ一枚につき一つあるので主線以外のレイヤ全てに入れましょう。

では影付けに突入。まず肌から行きましょう。
その時その時で影付けの方法変わりますけれど、今回は鉛筆とぼかし、あと指でやります。
元の肌色をスポイトで吸い取り、この色を濃くします。紅煉は褐色いい方だと思うので、色の濃さのみを上げます。これがレイヴンなら腹の色が悪いので若干黒を交ぜたりします。
この紅煉は正面を向いているので、正面から光が当たっているようにしなければなりません。色を濃くするのは髪の下、えらの辺り、唇の下、鼻、二重、眉毛の下、あと首ですかね。塗るのは鉛筆です。
濃い色で塗ったら更に濃い色を作り、今塗ったところで更に影が付くところを濃くします。
そしてスクショ無いんですが、今現在で大雑把なアニメ塗りが出来上がっています。ある程度こんな感じかな？というふうになったらぼかしを入れます。小さい範囲でチョコチョコやっていくのは面倒なので最大半径を33くらいにして一気にぼかします。この時二度ぼかしは厳禁。真っ白になりかねませんので必ず一発でぼかしきりましょう。
するとほとんどがぼけて色の境がいいかんじに合わさります。今度は先程の濃い色にちょこっとだけ黒をまぜて、鉛筆で更に影をつけます。ペンサイズは0.5～1.0で、最も濃くなるであろうところをちょんちょんと塗っていきます。

で、塗ったのはいいんだけどちょっと濃くなっちゃいました(爆)
そういう場合はちょっとしたウラ技。……まあ、上級者にとってはそんなにウラ技でもなく当たり前かもしれませんが。

まず鉛筆で白を取り、ペンの濃度を下げます。オエビだとA値と言いますね。
大体15％くらいで十分かと思いますが、その濃度を下げた鉛筆で、肌を塗りたくります。
ちょっと待て！そんなことしたら肌が真っ白になるだろう！と思うかとは思いますが、意外に大丈夫です。

←此方がその修正後。
分かるかどうか微妙かもしれないんですが、上よりは肌が白くなってます。
濃度というのはその名の通りペンの濃さを現します。薄ければ薄いほど薄くその色が塗れるということです。
まあ、同じ手段としてフィルタ掛けもあるけどそれは後でやりますので。

……とまぁ、こんな感じで全員分の影付けをやっていきましょう。
自分的肌色感覚として言いますと、流牙が最も濃く、イリスが最も白い。閑凪と紅煉がその中間だけど、どっちかと言えば紅煉のほうが濃い。んでもってレイヴンが最も血色悪い(笑)
肌の色もキャラにあわせて変えるとちょっと面白かったり。よく外に行くような奴は濃くなるし、よく室内に居る奴は薄くなると頭の片隅にでも入れておきましょう。

続いて服の影付け行きましょうか。
分かるといいんですが、三段階に分けてみました。……うん、ちっさくしたから潰れて見えないね。
大体1が素、2が鉛筆で影入れた後、3がぼかしと鉛筆入れた後になります。
今度は皺の部分にも影を意識する程度で要所は肌と同じです。色を濃くして鉛筆で塗って、ぼかして整えてはい終了。
……随分手軽って思ったそこの貴方。だから自己満メイキングだと言ったでしょうに。

続いて目玉に行きましょう(←目玉言うな)
いつもは軽くグラデ掛けて瞳入れてハイライトで終わるんですが、今回はちょっと気合入れてみましょう。
分けると大変なので流牙の目玉一括写真(爆)
1・まず素の色より明るい色を作り、目玉下部にU字型の光彩を書き入れます。
2・素の色より暗い色を作り、瞼の下、そして瞳の部分にT字型に入れ、更に下瞼にもちょこっとだけ入れます。この際、1との間に素の色が残るようにしましょう。
3・更に濃い色を作り、上瞼と瞳が当たる部分を濃くします。2を塗り潰さず少し残しておきましょう。
4・最後にぼかしをいれ、素の色をかなり暗くした色で瞳を書き入れます。更に素の色のかなり白っぽい色を作り、白目の部分へ上下瞼にそって影を入れましょう。


で、全体の影が入れ終わって現在こんな感じ。
最後の白目の影は見えなくなる確率も結構高いんですが、自分は忘れず入れるようにしてます。忘れたら笑って誤魔化せあっはっはっはっは！
目に関しては各自の瞳の色を薄くした色で白目に影入れます。だから紅煉なんて一歩間違えば目ん玉充血してるように見えるんだよねー！あっはっは！
逆に金目である閑凪は相当色が濃くない限りはっきり見えないので白目の部分は助かってます。逆に瞳は影が作りにくくて苦労します。

ではハイライトに移りましょう。
ハイライトは瞳だけでなく色んなところにあるので一枚のレイヤで一気に片します。

この絵の場合、ハイライトを入れるべきなのは瞳と閑凪のブローチですね。

ウチの子って殆どが目つき悪い＝目が細いので大体瞳に被るようにやや上に一つ白で付けます。中心よりやや上で、目の端と瞳が少し隠れるくらいの位置と大きさが自分的ベストです。
それでもイリスのように目が大きいと一つじゃまかないきれないので、瞳をはさんで反対側の下にもう一つ小さく付けます。流牙もギリギリ範囲内でしたのでちょこっと付けてみました。
閑凪のブローチは奥の方が影になるので手前の上側にほんのちょっと。やや不透明な石と考えているので、そんなに反射させなくてもいいかな、とか思って楽しようとしたり(←殴)

こんな感じで人物終了。あとはてけとーに背景描いて置物書いて、アンティークぽく見えるようにA値落とした黄土色でフィルタ掛けて、更に焼き込みと覆い焼きかけて完成。

写真無いけど、置物でちょっとピックアップすると

・ろうそくの明かり
1・ろうそくの上に新しいレイヤを作り、A値100％鉛筆(レンガ色)で火を中心に丸を描く。
2・A値を下げた消しゴムで、1の丸を中心から外側にぐるぐると消していくと完成。
コレは自分愛用、オエビの描き方サイトである「ぴくらぼ」って所に行けばやり方詳しく乗ってます。

・ケーキの質感
もう質に見えていればいいなと思うばかりの手抜きです。
ただ単に素の色より濃くした鉛筆のA値を下げて、ゴッシャゴシャに書き殴っただけです(汗)

最後にレイヤを全て統合し、60％くらいにまで縮小すれば全作業終了です。
ふひー、ここまで長かった(汗)
(通算使用時間：約14時間)